Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 109 804 caractères · 225 écrans
「洒落を言うな、馬鹿馬鹿しい」
平次は手紙を開きました。何の特色もない半紙に、右肩の上がった四角な字で、
倅幸吉には何の罪も無之、飽くまでも成瀬屋を怨むは此冠兵衛に候。その証拠として近々一家を鏖に仕る可く随分要心堅固に被遊可く候 頓首
蝙蝠冠兵衛 亡霊
銭形平次殿
こんな人を嘗めたことが書いてあるのです。
「八、こいつは大変だ」
平次は顔色を変えました。
「脅かしじゃありませんか、親分」
「いや、――脅かしならいいが、――幸吉を助けるつもりで、何をやり出すか分らない」
「?」
「幸吉は挙げられている。――成瀬屋に仇をするのが幸吉でないという証拠は、幸吉がいない時、なんか凄いことをやるに限るだろう」
「ヘエ――」
ガラッ八も次第に呑み込みます。
「ところが、下手人の素姓が今のところまるっきり分らない。幸吉でないとすると――」
「やっぱり冠兵衛の幽霊?」
「馬鹿な事を。幽霊が人を殺せる道理はない」
「でも、あの槍の折れを胸に打ち込んだのは大変な力ですぜ」
「大変な力だ。人間業ではむずかしい。が、やっぱり二本足のある人間の仕業だ」
「そいつを捜し出すには、どうしたものでしょう」