Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 109 804 caractères · 225 écrans
「…………」
「この陽気だが、まだ春だ。十日や十五日じゃ死骸に大した変りはあるまい。――万一死骸の口中から毒が検べ出されると、泰道先生見立て違いだけでは済むまいぜ」
平次の論告は、いつにも似げなく峻烈を極めます。
「恐れ入りました、銭形の親分。大家の面目、世上への聴えも悪いから、内々にしてくれるようにと頼まれて、心ならずも卒中ということにしました」
泰道は坊主頭を畳に埋めて恐れ入ります。
「頼まれた? 誰に」
「番頭の金之助に頼まれました」
「そうか、――素直に言ってくれさえすれば、あっしはこれっきり忘れて上げよう。だが泰道先生、十日前に大主人が死んだとき、毒死なら毒死と言ってくれさえすれば、二人目は死なずに済んだかも知れない。お前さんは大変なことをしたと気が付きなすったかえ」
「ヘエ、面目次第もありません」
泰道は這々の体で帰ってしまいました。
「親分、お勝手は下女のお辰が一人でやっていますよ」
八五郎は報告の顔を出しました。
「呼んで来てくれ」
「ヘエー」
飛んで行って、つれて来たのは、二十五六の良い年増。お勝手で燻べておくのは、勿体ないような女です。
「今朝の味噌汁は誰が拵えたんだ」