Classiques japonais avec furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 157 440 caractères · 313 écrans
日が長げえやな」
「六人組の二人は宇津の谷峠で死んだというところで」
「そうそう、その二人の腕に賽の目の二と四の入墨があったというぜ。すると残っている三人の腕には、一と三と五の入墨があるわけだ」
「それだけわかっていれば、大助かりですね、――ところで、その盗んだ一万二千両の金は何処へ行ったでしょう」
八五郎の問いも漸く本題に立ち還りました。
「それだよ、御三家の御用金だから一と箱に小判で二千両ずつ入ったのが、六つあるわけだ。絵に描いた千両箱のような小振りなのじゃない、細長い二千両箱――といったところで、御同様見たわけじゃないが、一つが十貫目近いというから、手軽に持運びの出来る品じゃない。多分、山の中で箱を叩き割って焼き捨てた上、中味だけ他の物と紛れるように、小さい荷物にして江戸へでも送り込んだことだろう」
「――」
「一万二千両は何処へ隠したかわからないが、近江屋半兵衛が殺されたところを見ると、残る四人の悪者に仲間割れか、揉め事があったのだろう。四人腹を合せて隠れていると、江戸の中じゃ手繰り難いが、四人の間にヒビが入れば占めたものだ」
平次は何やら期するところがある様子で、柄にもなく揉手などをしているのです。