Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あなんとじゅじゅつしのむすめ
阿難と呪術師の娘
岡本 かの子
Lisez 阿難と呪術師の娘 (あなんとじゅじゅつしのむすめ) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 28 425 caractères · 58 écrans
第四場
その一
何の躊躇する処があるか。人生の花であり匂いである乙女よ。お前は今、自分の美しさの力を現わさなければならない。
(娘、しばらく考えて居たが)
娘 ――(独白)そうだ、私はあの人を得よう。私の心臓の小筥のなかへ、あの方を胡蝶のように擒にしよう。
(娘、舞台から引き去らるる操り人形のように、畸形に身を浮かして去る。論師、娘の姿が失くなると、青い舌を長く出して)
論師 ――(独白)娘の心はうちたての紐だ。論理の指でどんな結び方でも出来る。
第四場
その一
(呪術師の老女の部屋。中央に怪神の抱き合うた形の炉あり、炉には汗のように油脂が滲み出て居る。嘲うような青き焔が炉の口から時々現れる。屋根裏より燻製の猿、鰐の子などが古血のように固まって垂れて居る。部屋の奥の方の棚には幾つもの壺が並んで居る。胡座を組んで居る呪術師の老女の膝に身を投げかけ、娘はしきりに哀願して居る。)
老女 ――わからない子だね。わたしの呪いは死人と慾を離れた人には効かないと云って居るじゃないか。
娘 ――わたしは、生れてから一度も自分の為めにお母さんの呪いをせがんだことはありませんでした。この後も決しておせがみ致すようなことはありません。