Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あるはいまつのどくはく

ある偃松の独白

中村 清太郎

Lisez ある偃松の独白 (あるはいまつのどくはく) de 中村 清太郎 (なかむらせいたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 132 905 caractères · 262 écrans

Aozora Bunko

それは馬についてではなく、「種まき爺」が四谷から見えるなどと嘘を書くのはけしからん――というのだった。私もちょっと驚いたが、よく読んでみると、「種まき爺」をいきなり例の祖父ガ岳のと思い込んでの話であった。私は詳細にそうでないことを説明した返事を送ったが、考えてみれば無理もない。蓮華乗鞍の「種まき爺さん」は、「代馬」捜しの副産物の形で、偶然私の耳目に触れたもので、代馬以上に人に知られていない、いわば新顔なのだから。あの文章が短い上に、主題が代馬で、種まき爺さんについては、くわしい説明の余地がなかったための誤解だった。

ともあれこの種の事柄は、通り一ぺんの旅人の耳目には入り難いものであることは、私自身の経験からよくわかるのである。前出の木曾御岳の「種蒔き爺さん」は、偶然手に入った収穫で、発掘というにはやや当らないが、代馬の方は捜し求めた結果だから発掘と言ってもよかろう。どちらも嬉しいが、そこにおのずと差違もある。前のは不意に雷のように宝に打たれて、後からそれをかみ砕くところに味があり、後のは探り求める道程に苦しみも楽しみもあって、最後に獲た宝にそれが昇華する。