Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さぶ

さぶ

山本 周五郎

Lisez さぶ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 210 521 caractères · 415 écrans

Aozora Bunko

「覗くとはなにを」

「二人の逢っているところをよ」万吉は唾を吐いてから云った、「油絞りのこぶって野郎を知ってるか、あにい」

栄二は知らなかった。

「油絞りの連中は相撲とりみてえな躯で、みんなべらぼうな力持ちだ」と万吉は続けた、「その中にこぶっていう仇名のある野郎がいる、首のここんとこに瘤があるんだが、そいつがまたくそ力のある暴れ者で、なかまの四、五人を相手に喧嘩をしても負けたためしのねえって野郎だ」

松造は三十一、おとよは三十だという。夜、人めを避けて逢うようになってからは、三日と逢わずにはいられない。できることなら毎晩でも逢いたいところだ。けれども、つい先ごろ気づいたのだが、二人が逢っているのを、こぶが覗きにゆくのだという、これには困ったと松造が万吉に訴えた。

「人のいろごとを覗きにいくなんて、口にするのもけがらわしい話だ、そうじゃねえか、あにい」と万吉は鼻息を荒くしながらいきまいた、「おらあ野郎を叩きのめしてくれようと思うんだが、残念ながらおれ一人じゃあとてもかないっこねえ、あべこべにのされちまうのはわかりきってるんだ」

「今夜もその伝か」と栄二がきいた。