Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さぶ
さぶ
山本 周五郎
Lisez さぶ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 210 521 caractères · 415 écrans
二人は川の近くに洞窟をみつけ、鳥や魚や、草の根、木の実など、喰べられそうな物をできる限り集めた。
二人はその土地の冬がどんなものか知らなかった。そして雪のくるまで砂金を採り続け、雪がきて作業ができなくなると、その洞窟の中へこもった。寒気のきびしさはかれらの想像を絶し、それをしのぐための火と食物は、たちまち減少していった。二人は逃げた一人のなかまを呪い、そのなかまを一人で出してやったことで、互いに相手を責めたり憎みあったりした。しばしば洞窟の外で毛物の咆える声や、動きまわるけはいが聞え、それが熊か狼かはわからなかったが、いずれにせよ二人は助からないものと諦めた。
こうして死ぬものと思いきったとき、三人の土民がかれらを捜しに来て、冬ごもりに充分な用具と食糧を渡した。土民たちの話によると、なかまの男はそれらの品を手に入れ、馬に積んで戻る途中、熊に襲われたのだそうで、土民たちにこの谷まで届けてくれと頼んだあと、まもなく死んだということであった。――砂金は二貫目もあった。松前藩の眼をかすめてやる仕事だから、正規な価格の交換はできないだろう。そのうえ国のはてともいうべき不便な土地で、物の値段も法外なものに違いないが、それだけの物資なら、持っていった砂金の半分以下でも余ったであろう、残りの砂金はどうなったか。