Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さぶ

さぶ

山本 周五郎

Lisez さぶ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 210 521 caractères · 415 écrans

Aozora Bunko

山城河岸の外科医は中島坦庵といって、南蛮流とオランダ流の医学に通じ、外科では当代五指の内にあげられるということであった。――中島は前後三回やって来、滝本にあとのことを指示すると、もうこれでよかろうと云って去り、その後は二度とあらわれなかった。

「少しは跛をひくことになるかもしれない」と中島坦庵は最後のときに云った、「――あとは当人の若さが頼みだ、まあ五十日は足を使わんことだな」

そして、少し跛をひいてあるくのもなかなかだてなもんだぞ、と云って笑った。

二日間は白湯だけ、三日めから葛湯になりおも湯になったが、五日めに半粥が出されたとき、栄二はまた嘔吐した。半粥をひと口入れたとたん、死んだ魚や貝類や、腐ったごみや海草の蒸れたのが、海水の匂いと入混って激しく匂い、いま口へ入れた物はもちろん、胃の中の分まで吐いてしまった。あとで胸がおちついてからよく考えると、それは実際には悪臭が匂ったのではなく、石に敷かれたときの恐怖感がよみがえったものらしい、ということがわかった。口の中へ流れこんだ水は、塩となにかの味がしたようだ。けれども腐った魚や貝類や、干あがった海草の匂いなどはなかった。