Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さぶ
さぶ
山本 周五郎
Lisez さぶ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 210 521 caractères · 415 écrans
栄二が平蔵に、寄場の人たちひとりひとりを、自分の恩人だと云ってひきあわせると、平蔵はそのたびに礼を述べ、丁寧に挨拶をした。寄場の者と聞いてもいやなようすは決してみせなかったし、言葉かずこそ少なかったが、挨拶のしかたも極めて尋常だった。
祝言といってもざっとしたものであった。二人が並んで坐り、貰ったばかりの箱膳を三方の代りに、三三九度の盃を交わしただけである。盃は与平の持って来た土器で、酒は燗徳利を使った。盃が終ると、おすえは給仕に立ち、栄二は下のほうへさがって坐った。
「おかげで無事にかための盃ができました、有難うございます」栄二は両手を突いて云った、「――ごらんのとおり私たちはすっ裸です、祝っていただいてもお返しはできません、さぶとおすえと私と三人、すっ裸で仕事に取りつきます、楽でないことはおすえもわかってくれるでしょうが、私は寄場で辛抱ということを教えられました、五年や十年は冷やめしを食っても辛抱し、きっと人並みの店を持つ覚悟です」
どうか見ていてもらいたいと、珍しく力んだ口ぶりで結んだ。
「おれが御祝儀をやろう」と万吉が酔いの出た赤い顔で云った、「いけねえかな松田さん、たかさごやだよ」