Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
へちまのき
へちまの木
山本 周五郎
Lisez へちまの木 (へちまのき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 29 120 caractères · 58 écrans
「いやなことを云いなさんな」
「そうでなくって、着物を拵えてくれたり、小遣いを貢いだりする道理があるかい」
「だって相手は七つもとし上だぜ」
「もったいないことを云うなよ」木内は湯呑茶碗の酒を啜った、「あれだけの縹緻よしは千人に一人とはいねえぜ、それに、いろ恋にとしなんか問題じゃあねえさ」
「あら、羨ましいような話じゃないの」と酒を持って来た女が云った、「もっと詳しく聞かせてよ」
「よけいな口出しをするな」と云って房二郎は女の顔を見、狭い部屋の中を見まわした、「ここはいったいどこだ」
「そらっつかいね」女は房二郎の肩を叩いた、「ちゃんと知ってるくせに、はいお酌」
「門前仲町だよ」と木内が云って、女に手を振った、「酌はいいから二人にしてくれ」
「なによう、このしと」女は木内にかじりついた、「いまあちしをくどいたばかりじゃないの」
「うるせえ、おれにゃあちゃんと女房がいるんだ」
「おかみさんを持ってるのはあんた一人じゃないよ、なにさ」女は木内をもっと強く抱き緊めた、「かみさんも持たないような男は、いっしょに寝たって面白みはありゃあしない、ねえ、あっちへゆこうよ」
「おれは帰るぜ」