Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 861 caractères · 480 écrans

Aozora Bunko

めざす壺の在所を、この鼓の与吉が知っていると聞いては、一刻も猶予がならない。一同が帰るまで待つわけにいきませんから、さてこそこうして、今この与の公の手引きで、この左膳の蒲鉾小屋へ乗り込んで来たところ。

夜中。川風に筵があおられて、水明りで内部はほのかに明るい。

チョビ安と並んで、夢路を辿っていた丹下左膳は、手のない片袖をぶらぶらさせて、ゆっくり起き上がりました。

「武士の住居へ、案内も乞わずに乱入するとは何事だ」

「黙れっ、貴様に用があって来たのではない。あれなる茶壺を取り返しにまいったのだ」

と清水粂之助の指さす部屋の一隅には、まぎれもないこけ猿の茶壺が、古びた桐箱にはいり、鬱金の風呂敷に包まれて――。

「これは異なことを!」

片眼を引きつらせて笑った左膳、

「あの壺は、先祖代々わが家に伝わる――」

「たわごとを聞きにまいったのではないっ!」

喚くと同時に、気の早い風間兵太郎が、その壺のほうへ走り出そうとした瞬間、左膳の長身が、床を蹴って躍り上がったかと思うと、左手がぐっと伸びて、枯れ枝の刀架けからそのまま白光を噴き出したのは、左膳自慢の豪刀濡れ燕……!