Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 241 861 caractères · 480 écrans
をしながら、
「オイッ! 鞠子までいくらでまいるっ? なに、府中より鞠子へ一里半四十七文とな?」
「シッ! 田丸殿、御前でござる。御前でござる――」
「いや苦しゅうない」
対馬守は、微笑して、
「其方らも早駕籠に乗ってみい。主水正は、まだ血反吐を吐かぬだけよいぞ……主水ッ! しっかりせい。予じゃ、対馬じゃ」
「おや、これはいかな! 柳生の里を遠く乗り越して、対馬とはまたいかい日本のはずれへ来おったものじゃが――おウッ! 殿ッ!」
と初めて気のついた主水正、膝できざみ寄って、
「タ、たいへんでござります。金魚が死に申した」
江戸家老が、こうして夜を日に継いで注進してきたのだから、もとより大事件出来とはわかっているが、対馬守は、さきごろ司馬道場の婿として上京して行った弟、伊賀の暴れン坊が、何かとんでもない問題を起こしたのだとばっかり思っているから、
「ナニ、源三郎が金魚を……何か、司馬先生お手飼いの珍奇な金魚に、源三郎めが失礼でも働いたというのかっ?」
「違いまする、違いまする!」
田丸は、両手を振り立てて、
「源三郎様とは無関係で――おあわて召さるな。金魚籤の金魚が浮かんで、明年の日光御造営奉行は、御当家と決まりましたぞっ」