Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 340 187 caractères · 666 écrans

Aozora Bunko

あお白い左膳の顔が、声の来るほうへ微笑した。

「なんだ、辻斬りがどうしたと? いってえ誰が訴人をして、おれのいどころが知れたのか、それを言えッ、それをッ!」

と低い冷たい声を口の隅から押し出した。

捕役はなおも高びしゃに、

「さような儀、なんじに申し聞かすすじではないッ!」と一喝したが、思い返したものか、

「だが――」と声を落として、「なんじの相識……意外に近い者から出おったのだ」

左膳の一眼が残忍な光を増した。

「な、何ッ? そうか。な、おれは、友に売られたのかッ……うむ! おもしれえ! して、その、おれを訴えでた友達てえのは、どこのどいつだ? これを聞かしてくれ!」

が、役人は左膳の言葉の終わるを待たず、

「ええイ! なんのかのと暇をとる。聞きたくば縄を打たれてからきけッ――それッ、一同かかれッ!」

と、あとは、御用! 神妙にいたせ! と怒声がひとつにゆらいで渦を巻いたが、そのどよめきの切れ目から恨みにかすれる左膳の咽喉が哀願の声を振り絞っているのがかすかに聞こえた。

「おいッ! 情けだあッ! お、教えてくれ!――いッ! だ、だれがおれを裏切ったのか……そ、それを知らねえで不浄縄にかかれるかッ? よ! 一言! よう! 名を言え、訴人の名を言えよ名をウ――!」