Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lisez 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 340 187 caractères · 666 écrans
ねエ、お艶さんは白痴だ。あんな普外れた器量を持ちながらサ、こういっちゃアなんだが、男がいいばかりで能のねえ御次男坊なんかと逃げ隠れて、末はいってえどうする気だろう?……今のうちに眼がさめて別れちまえば、まだそこに身の立て方もあろうてもんだが――なんてネ、寄るとさわるとお前さんのうわさで持ちきりだったよ。が、まあ、わしのにらんだとおり、お前さんも根ッから馬鹿じゃアなかった。栄三郎と手をきって、こうして羽織を稼いでいるたア褒めてもいいね。ははははは、はやるだろう?」
「ええ、……おかげ様で、まあボツボツねえ」
「結構だ。せいぜい稼いでお母に楽ウさせるんだナ。ときに、おふくろといえば、どうしたえ、その後は? 音信でもあるかね?」
「は。まだ――」
「本所のお屋敷に?」
「ええ」
平気をよそおって富五郎とやりとりしながら、全身これ耳と化したお艶が、襖越しに気をくばっていると隣室には乾雲を取り巻く同勢十五、六人集まっているようすで、何か声だかに話し合って笑い興じている。
「しからば露地ぐちに見張りをつけて……」
といっているのは丹下左膳の声らしいが、あとは小声に変わって聞こえなくなった。