Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ほうがんさぶろうのしょうたい

判官三郎の正体

野村 胡堂

Lisez 判官三郎の正体 (ほうがんさぶろうのしょうたい) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 587 caractères · 25 écrans

Aozora Bunko

四

「――――」

「あれが無くなっては、君の損害は勿論のことだが、会社の損害が非常に重大だ」

「警察へ、電話で」

だれやらの声に応じて、本藤が卓上電話を取り上げようとすると。

「待った」

男爵はコードを引っ張って止め乍ら、

「競争会社の関係もあるから、なるべく表沙汰にはし度くない、あの秘密はあまりに重大だ、もう少し調べてからにしよう」

と申します。

四

どうして書斎の金庫の開いてるのが判らなかったかというと、今日は日曜で、男爵も本藤も、朝から書斎を見舞わず、掃除をした女中のお鶴は、例の山出しで、金庫が開いて居たか閉って居たか、そんな事は気にもかけなかったというのです。

注意して見ると、「金庫には何の損傷もなく、明かに合鍵を用いて開いたものに相違ありません、では、どうして組合せ文字を知ったかそれが、第一の不思議です。

組合せ文字は、唐船男爵と本藤が知って届るだけ、あとは英子嬢さえ知らなかったのです。

「本藤、組合せ文字を人に知られるような事は無かったろうな」

「飛んでもない……」

本藤は唐船男爵の問に、一度はいさぎよく応えましたが、何を感じたか、フト固い表情をして考え込んでしまいました。