Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よつや、あかさか

四谷、赤坂

宮島 資夫

Lisez 四谷、赤坂 (よつや、あかさか) de 宮島 資夫 (みやじますけお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 947 caractères · 18 écrans

Aozora Bunko

今後再び私達は、ああいう素朴な飾りのある家を見る事は出来ないだろう。が然し今になって考えて見ると、あの漆喰細工の幼稚な装飾は、如何にも当時の宿場らしい感じを出していたように思われる。夜店の盛んなので有名だった四谷の大通りでも、夜はカンテラの黒煙が、臭気を立てて黒く長く、闇の中に尾を引いていた時代である。夜の新宿は暗く、朝の宿場は府中、八王子辺から来る馬力が轣轆として続いたに違いない。その時分の流行歌に、――一時二時までひやかす奴は、御所の馬丁か宿無しか――というのがあった位だ。那須の与一、竹に虎、と共に宿場らしい記憶を私に残している。

電車が敷かれて道路改正と共に漆喰細工も姿を消した。更に貸座敷が現在の場所に移転してから、何々医院があとを占め、丸共商会の家具陳列場等になったのは好いとしても、竹に虎だか、与一だかの家のあとが鉄道院寄宿舎か何かになって、修養寮という標札の出ていたには、誠に不思議な感じがした。そういえば、貸座敷のあとは病院となるに適したらしく、根津大八幡のあとも現在は何とか病院となったそうだが、それ以前には、貸席とも料理屋ともつかないものとなった事がある。