Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よあけのつじ

夜明けの辻

山本 周五郎

Lisez 夜明けの辻 (よあけのつじ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 42 801 caractères · 86 écrans

Aozora Bunko

燭台の光がそこまではよく届かないので、いちいち顔は分らないが、軽輩のなかでも年少の者たちのようだ。婦人たちがいたり、身分違いの軽輩がいたり……講演者の希望か国老の発意か、いずれにしてもこういう席にはかつてない、型破りなものである。

「……さて得一と申すのは」

講演者の眼が静かに一座を撫でた。

「すべて道の治るところ一なりという意味であります。天に二つの日輪はない、大地の他に大地はない、万民の君たるべきものまた一であります。忠臣は二君に事えず、烈女は二夫に触れず……これを得一と申します。天下の理はかように一を得て初めて泰平といたしますが、世が衰え紊れる時にはこの理が崩れてくる。婦女は貞節を忘れ、士は二君に事えて耻じず、禄と位とその本源を二つに分つ。これによって名を好むものは彼につき、利を好むものはこれに従う。名利と情慾と相分れてついには乱世となるのであります。禄位その本源を分つと申しました。これを当代にたとえてみますと、ただ今の幕府は征夷大将軍として天下を一統しており、また諸国の大小名に秩禄を与えておりますが、これは侯伯士太夫の爵位を授けることはできません……恐れながら、朝廷におかせられては、爵位をお授けあらせらるることはあっても、秩禄をお与えになることはおできにならぬ。