Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
よあけのつじ
夜明けの辻
山本 周五郎
Lisez 夜明けの辻 (よあけのつじ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 42 801 caractères · 86 écrans
だからこそ、母の反対を押切ってまで佐和を嫁にやる約束をしたのだ。
ところが彼はこんなふうに本心をさらけだした。婚約の破棄はまず措くとして、あれほど傾倒しているかに見せた山県大弐への態度が、じつはおのれの立身の手段であったとは赦しがたい。事実だとすれば、それがもし事実だとすれば……いや! 人間はそんな陋劣にはなれぬはずだ、心の企む不善にも限度がある。そこまで自分を卑劣に堕すことは不可能だ。
――おそらく彼にはなにか思案があるのだろう。国老とのあいだに意志の齟齬する点があるのに違いない。
伊兵衛は一縷の希望にたどり着いて、
「来栖は屋敷におりましょうか」
と顔をあげた。
「止めたほうがよい」
頼母は静かに頭を振った。
「会ったところでどうにもならぬ。ことにそのもとへ追捕の命令が出ている。ことここに及んでは小幡に留っても無益じゃ。県先生によって発明するところがあったなら、その道のために身を捧げるがよい……世中へ出て行け、そして先生の教える正しき道を、少しでも多く世の人々に伝えるがよい」
「拙者は来栖に会います。そのうえで仰せのようにいたします」
「自ら死地に入ると同様だぞ」