Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠5

中里 介山

Lisez 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 262 120 caractères · 516 écrans

Aozora Bunko

南条力と五十嵐甲子雄の二人は、上方の風雲を聞いて急に江戸を立つことになりました。宇津木兵馬はそれを送って神奈川まで行きました。

神奈川の宿の背後の小高い丘の上で三人は休みました。眼の前には神奈川の沖、横浜の港が展開されています。秋の空は高く晴れ渡っています。

兵馬の眼を驚かしたのは、眼の前の沖に、見慣れぬ三本檣の大船が横たわっていることであります。その当時の漁船や、番船や、また幕府の御用船なども、その大きな黒船の前では、巨人の周囲を取巻く小児のようにしか見えません。兵馬がその巨船に向って、しきりに驚異の眼をっているのを南条力は、莞爾として傍から申しました、

「あれは和蘭でフレガットと呼ぶ種類の軍艦だ、噸数は三千噸、馬力は四百馬力というところだろう、毛唐はあれ以上の軍艦を何百も持っている、日本にはあれだけの船を見ることも珍しいのだ、残念なことだ、日本の船であれと競争するのは、大砲へ弓矢を以て向うのと同じことじゃ。大砲といえば、あのくらいの船で、あれに三十ドイムの施条砲が二十六門は載っているだろう、それに小口径のやつも十門以上はあるだろう。乗組か、左様、五百人は大丈夫だな。