Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

奇譚 銭形平次 「銭形平次捕物控」傑作選

野村 胡堂

Lisez 奇譚 銭形平次 「銭形平次捕物控」傑作選 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 31 249 caractères · 62 écrans

Aozora Bunko

六

「なんでもありませんがね、お君を遠眼鏡で見たという、日本一の助平野郎の顔も見たいし」

「馬鹿なことを言うな」

「大嫉妬のあばたの奥方にもお目にかかりたいし、用人の竹林なんとか野郎の面も見ておきたいし、それから、女中のお初というのは、奥方が嫁入りの時ついて来た女で、良い年増で腕が出来て、その上忠義者と聴くと、ちょいと当ってみたくもなるじゃありませんか。お滝の背中に突っ立っていたのは、御守殿好みの細い匕首でしょう」

「そんなことに眼をつけたのか。修業のためだ、行ってみるのもよかろうが、相手が悪いから気をつけろ。十手などをチラつかせるととんだ目に逢わされるぜ」

「心得てますよ。清水屋の亭主の妹の姉の亭主の甥の伯父さんみたいな顔をして行きますよ」

八五郎はそんなことを言いながら飛んで行きました。

六

平次は克明に二度目の調べを始めたのです。その後から胡散の鼻をふくらませて、弁慶の小助がついて来たことは言うまでもありません。

お君の死骸はこのとき親類方や御近所の衆の手を借りて、入棺されるところでした。その前にひと眼、この清らかな死骸を見せて貰った平次は、念のため背中の凄まじい傷、――蝋化したような蒼白い凝脂に、痛々しくも残る傷を見て、多勢の人たちを眼顔で隣の部屋に追いやり、父親の市兵衛といっしょに残っている、妹娘のお吉に、