Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
Lisez 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 120 290 caractères · 239 écrans
「空っぽでした。そして、外には全く手掛りがないのです。無論捜査は引続いて行われています。捜査課の全員が、東京中を走り廻っていると云ってもいい位です。僕はこの事を御報告旁、もう一度お宅の人達に、色々お尋ねして見たいと思って、やって来たのですが」
「併しもう手遅れではあるまいか。品子は今まで安全でいるだろうか」
桜井氏は非難の調子を含めて、強く云った。蓑浦氏は渋い顔をして沈黙する外はなかった。
「併し、ここに一縷の望みがあります。それは御承知の三笠龍介氏です。今も家を出る時電話で確かめて見たのですが、あの老探偵は昨日入院中の病院を抜け出したまま、今以て行方不明なのです。若しかしたら、賊の本拠を襲っているのではないでしょうか」
突然、部屋の隅から相川守青年が口をはさんだ。
「アア、あの評判の奇人ですね。併し、いくら老人が頑張っても、個人の力では、この大敵をどうする事も出来ないでしょう。東京中の何千という警察官が、血眼になって探していても見つからない奴ですからね」
蓑浦氏は一笑に附した。
すると、相川操一氏がそれを受けて、
「こいつは、三笠氏の心酔者でしてね。一にも二にも、三笠龍介なんだが、珠子の場合でも分る通り、流石の老探偵も、赤蠍には参っている様です。