Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Lisez 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 120 290 caractères · 239 écrans

Aozora Bunko

地声で話したんじゃあ一ぺんに女と知れてしまうからね。その苦しまぎれの作り声が、陰々たる妖気を漂わして、思いがけない効果を上げておったのじゃよ。

今度は桜井さんでの出来事だが、先ず最初、お前さんがお目見えに来て、品子さんとたった二人でいた時に、突然品子さんの肩へ蠍の死骸がからみついた。そんな魔法みたいな事が起って堪るものではない。これも種を割って見れば、至極つまらんお笑い草じゃ。つまりお前さんが話をしながら、ソッと品子さんの肩へ手を廻して、あの虫をくッつけて置いたという訳さ。ハハハハハハ。

さて、今朝の出来事じゃが、品子さんが誘拐された時、なぜ女中だけが殴打されて、殿村夫人が手数のかかる猿轡なぞはめられていたか。この点に誰も気づいていない様子じゃが、ここにトリックがあった。殿村夫人は賊の為にひどい目に遭ったと見せかけなければならぬ。と云って、部下のものが、首領をなぐる訳には行かない。そこで、手数のかかる猿轡という事になったのじゃ。尤も、少しも手向いなんぞしない。却ってお手伝いをして縛られたに違いないから、手数と云っても大したことはなかったがね。賊の首領が被害者になって見せるなんて、実にうまく考えたものじゃ。