Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Lisez 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 120 290 caractères · 239 écrans

Aozora Bunko

丁度その騒ぎの最中に、玄関のベルが鳴って、一人の客が訪れた。取次に出た書生が、名刺を握って、何かしら勢込んで主人の居間に入って来た。見ると、その名刺には、待兼ねた「三笠龍介」の名が大きく印刷してあった。

操一氏は自ら玄関へ走り出て、名探偵を歓迎した。

名探偵! これがあの名高い名探偵なのだろうか。そこに無作法に立ちはだかっていたのは、薄汚ない半白の頭髪と鬚髯に顔を埋め、ロイド眼鏡を光らせた、みすぼらしい背広姿の老人であった。だが、操一氏は咄嗟に守の言葉を思い出して、少しも疑念を抱かなかった。守は痩っぽちのお爺さんだと云っていたが、成程人物は見かけによらぬものだと感じたばかりであった。

彼は老探偵の手を取らんばかりにして、応接間に招じ入れ、姿なき犯人の奇怪の示威運動の次第を語った。

「家中のものが見張っている目の前で、いたずらをして行くのです。しかも、曲者は煙の様に全く姿を現わさないのです。捉えようにも防ごうにも、まるで方法がないではありませんか」

「ウム、狂人か、でなければ、天才的犯罪者ですわい。犯罪を予告するなんて真似は、並々の者に出来る芸当ではありません。