Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Lisez 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 120 290 caractères · 239 écrans

Aozora Bunko

操一氏が席に戻って報告すると、誇りの高い民間探偵は、少し不快らしい表情になって、「警察も警察じゃし、守君も守君じゃが、それよりも、第一番にしなければならぬ事は、珠子さんの保護です。守君まで誘拐されたとすると、事態は益々切迫したと考えなければならん。今は珠子さんを、この家に置くのは危険千万じゃ。相川さん、何処か適当な隠れ家をお持ちではないかな。御親戚でもよい。兎も角、この家は敵の目標になっている。犯人は邸の様子をすっかり心得ている様じゃ。いや、彼奴は邸内のどこかに潜伏していまいものでもない。ここは危い。早く珠子さんを連れ出さなければ」

操一氏は、家に置くのも恐ろしいけれど、又外へ出すのも不気味だがと、暫く躊躇していたが、そういう事には慣れ切った老探偵が再三勧める上に、殿村夫人まで、今にも犯人が襲いかかって来る様に怖がって、探偵の説に賛成するものだから、遂に、三笠氏と一緒に操一氏自身が附添って、珠子を一時郊外の親戚へ預けることに決心した。

だが、読者諸君は、この三笠龍介と自称する男が、何者だかという事を、そして又、珠子連出しを勧める彼の底意が、どんな恐ろしいものだかを、とっくに気づいていられるに違いない。