Classiques japonais avec furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lisez 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 135 005 caractères · 262 écrans
この時に童児等異口同音に、
ことし流れて、来年またござれ
と唱えたというから、明らかにまた一つの神送りであった。新潟の元住吉神社の湊祭、また夜七夕とも呼ばれた神事は、期日も行事も全く柏崎と同じだが、これには児童でなく屈強の男子が携わっていた。ヨタナバタはまたその海へ送る飾り物の名でもあって、一にこれをマトイ燈籠ともいっていた。すなわちマトイと燈籠とを組合わせたようなもので、元は二十九番のねり物のうち、十番以下がすべてこれであった。その形状一ならず、竪に長きあり、横に広きあり、大文字にて番を表わし、種々の人形船やかた草花など、思い思いに彩色し、鉾吹流し繖傘小提灯などを付け、力強くかつ気転ある者に持たせ、他の人々は提灯をもち、曲太鼓の囃しにてこれに付添い、湊口の番所の所まで、列をなして行ったという(越後風俗問状答)。多分は他の北海の湊々と、張合っていたものと思う。
ただしこの二つの例は、形が似ているのみで、眠流しという名は残っておらぬが、山形県から北のものはすべて名称までが一つになっている。その中でも鶴岡市中のネブリ流しなどは、家々の棧敷と飾り物、そこへ出入をする老幼男女の飲食宴遊の楽しみが主になっているが(日本奇風俗)、それでも翌七日の朝早く、それ等のいっさいの祭具を流しに行く行事はちゃんとあったものと思われる