Classiques japonais avec furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lisez 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 135 005 caractères · 262 écrans
山陰の旧家には椀籠負いという祝言があり(民俗学四巻四号)、九州南部に行くと竈の前の田の神舞があり、あるいはまた各地方の七軒もらいがあり、そうしてまた前にいうが如きサガ流しもあるのである。少なくともこの正月七日を重要視していた動機は、七月七夕と共に外来のものではなかった。そうして盆と正月との二度の行事には、その根底において幾つとなき方式の併行が見られるのである。
以前仏教がまだ常民の風習に干渉せず、すなわち所謂盆の月を以て全く新亡者の供養に委ねてしまわなかった時代には、この春秋二回の第一の望の夜は、大体相似たる祭典が行われていたらしいのである。日本固有の斎忌制においても、もちろん新たに喪のあった家は分離せられる。だから正月にもアラミタマの家には別の行事がある。しかし三年七年十三年というように、いつ迄も記念を繰返し追慕を新たにし、七月を徹底的に線香くさくしたのは、恐らく外来教の信仰だったろうと思う。我々の祖霊は早く清まわり、神の大きな一団に入って活きた子孫と共に季節の悦びを味わっていたようである。
一つの混同は外聖霊、土地によって無縁とも餓鬼とも呼ぶものが、数多く紛れ込んで村々の内輪の団欒を攪き乱すことであった。