Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lisez 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 135 005 caractères · 262 écrans

Aozora Bunko

村でもおもだった家々は皆参加して、二ヵ月に一度の会であった上に、夜どおし睡らずに話をしたり、物を食べたりして明かすのだから、女や子供にも忘れられぬ印象があった。しかしもう今日となっては、説明しなければ解らぬ人が多くなっているであろう。日本は国の初めから今日まで、十干十二支の組合わせを以て日を算える仕来りをもっているが、庚申はその中のカノエサルという日、すなわち六十一日目に一度ずつ、順まわりに親しい友の家に寄合って、徹夜で祭をする永い間の慣習であった。その団体の名を庚申講、仲間の一人一人を講中ともいって、お互いに家代々の友であり、ちっとやそっとの事では退会もせず、また新たに講員を加えることも稀であった。

宿になる家を頭と呼び、家並かまたは帳面で順がきめてある。一年の始めか終りの一度だけは、やや大きな会をする。また十年とか五十回目とかになると盛んな催しをして、石の庚申塔を建てることもあったが、普通の講の晩はわずかな食料を持ち寄り、頭家では神酒燈明供物を用意する他は、ただその食べ物の世話をするだけである。一つ変っているのはその晩は風呂をたてて、集まって来た仲間は皆入浴するというのが通例であった。