Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lisez 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 135 005 caractères · 262 écrans

Aozora Bunko

たということも考えられる。

そういう類例は正月にもあって、七日と十五日と節分と除夜の行事が、互いに似通うているものも少なくはない。亥の子と十日夜が別の日ではなかったように、その十日という日も必ずしも固定してはいない。一ばん多いのが二月十日を田の神降り、これに対して田の神昇りの日を、十月十日としているものというだけで、それよりも遅く双方とも十二日、または十七日とした例もあれば、寒い雪国などでは早稲を作って、旧九月のうちにもう田の神を上げてしまうものがある。これがもし形ばかりの外からきめた制度であったならば、決してこのように各地まちまちにはならなかったろう。節が実際生活の必要によって生まれたことは、こういう点からも証明せられるのである。

しかも一方においては、その古い頃の霜月祭も、まだ全くは忘れてはいなかった。旧十一月になって田の神の終りの祭を営む例は、九州北部一帯に丑の日様またはオウシ様といって初の丑の日、それから西南の島々にかけても、同じ日に山の神の祭をするものがある。中部地方でも岐阜県は一般に、霜月七日かまたは寅の日を以て、山の神の出入りの日とし、慎しみ深い祭をしている。