Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふくいんさつじんじけん

復員殺人事件

坂口 安吾

Lisez 復員殺人事件 (ふくいんさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 96 621 caractères · 195 écrans

Aozora Bunko

「そいつは、すまなかった。どうも、お前の神通力には、勝てないよ」

大矢警部は軽く笑って、

「龍教信徒は現在日本に何名ぐらい居るかね」

「サテ、難問だね。教えてあげたいが、そいつは、幹部でなきゃ知る由もありませんやね」

「朝鮮と日本で、八百三十五名の信徒がいるそうじゃないか」

「そうなりますかね。私が京城にいたころは、百人足らずでしたがね」

「日本人の信徒は何名いるね」

「私の知っているのは十人ぐらいかね。知らないのも居るでしょうさ。この道ばかりは分らないさね」

「龍教の五条に、信徒をもって一族とす、とあるそうだが、一族の名や数ぐらい知ってそうなものじゃないか」

「アッハッハ。私の知ってる男に十人ばかり子供をもってるのがいますがね。もう、子供の数も、名前も覚えちゃいませんぜ」

「小田原に信徒が何人いるかね」

「エエとヒイ、フウ、ミイ、と」

重吉は片目をつぶって、ニヤリと顔をしかめながら指折り算えていたが、ついに、ブッと一発。

「フウム。どうもね。旦那も罪なお方さ。この石頭に物を考えさせようてんだからさ。合計六名かね。ただし、私の知ってただけの数さ」

「みんな日本人かい」

「そこから先は言われませんや。