Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふくいんさつじんじけん
復員殺人事件
Lisez 復員殺人事件 (ふくいんさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 96 621 caractères · 195 écrans
第七章 蛸重の奇妙な放言
「玄関と裏口と、食堂に一ヶ所、出入できる扉がありますが、これは私が食堂を片附けたあとで、必ずカギをしらべてから、電燈を消しております」
「玄関と裏口から、誰かゞ入ってこなかったかね」
「玄関からは、どなたも来た方はございません。でも、定夫様も滝沢様もまだ御帰りではありませんので、カギはかけずにおきました。裏口はスミ子にきいてみなければ分かりませんが、私があの子の部屋へ事件を報せに行ったとき、もう寝ていましたから、誰かゞ外からはいってきても、分らなかったかも知れません」
「イヤ、御苦労。今夜は、もう休んでよろしい。明日は又きくことがあるだろうから、その時は、ハッキリ答えてくれなければいけないよ」
モトを帰して、私たちは広間へ戻った。
「ついでだから、ちょッと重吉をよんで貰おうかね」
第七章 蛸重の奇妙な放言
蛸重は睡たそうにアクビをしながら、然し、ニコニコとはいって来た。
「アルコールのきれないうちに、ねむらせて下さいな。だん/\蛸の色もさめて来ましたぜ」
「睡いところ御苦労で済まんな。腹を立てゝ蛸の屁をかませずに、キゲンよく答えてもらいたい」
「そう言われると、どうも、ムズ/\と」