Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふくいんさつじんじけん

復員殺人事件

坂口 安吾

Lisez 復員殺人事件 (ふくいんさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 96 621 caractères · 195 écrans

Aozora Bunko

この先生は、カルモチンの錠剤を熱湯で溶かして飲んだんですよ。粉末だと、この場合によほど近くなっているから、これは多いに危険です。あのお嬢さんは、どのぐらい飲んでいましたか」

「事件の翌々日でしたか、院長にお目にかかった時に、二十グラムぐらい、あるいは四五十グラム飲んだかも知れないという話でした。生き返ったのは運がよかったとのことでしたよ」

「それは、たしかに、ひどい。それだけ飲んだら、死ぬのが自然だ。粉末だからな。しかし、ずいぶん、のんだものですね」

「スプーンで、どれぐらいの量ですか」

と、私がきいた。

「二〇グラムというと、スプーンで一山ありますかな。一杯のココアに、それぐらい飲んだのでしょう。美津子さんは、一杯ごとに、スプーンに三つぐらいずつお砂糖をいれる習慣だと云ってましたね。あの砂糖壺の状態だと、間が悪ければ、一杯のココアに、スプーン三つの量で、四五十グラムの催眠薬を入れる怖れがありましたね。ひょッとすると、まるまる催眠薬だけ入れることになる怖れもありました。砂糖と催眠薬と入りまじらずに半分ぐらい、ゴッソリ催眠薬でしたからね。美津子さんの場合が自然で、倉田さんと、由子未亡人が小量しか飲んでないのが、却ってフシギな程なんですよ」