Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かいていごじょうほう

改訂御定法

山本 周五郎

Lisez 改訂御定法 (かいていごじょうほう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 29 422 caractères · 58 écrans

Aozora Bunko

直衛はたいてい負けて引くが、彼がしいて勝ちを取ろうとしないことはわかるとみえ、しかも、それで屈辱を感ずるというより、くみしやすいと思いこんだらしく、或るとき稽古の帰り、強引に直衛を酒席へさそった。直衛は四たびくらいまでつきあったが、それからあとはどんなにさそわれても断わった。――矢堂の酒はだらだらとながく、酔うと給仕の女にからんだり、諄くぐちを並べたりするうえに、どの店にも勘定を溜めているようすで、少しも酒がたのしくないばかりか、こっちまでがうらさびれた気持になるだけであった。

河本宗兵衛が玄蕃の名を口にしたとき、直衛はあとを聞かなかった。というのは、それより半月ほどまえ、城下の要屋喜四郎という商人が、借財不払いの件で矢堂を町奉行へ訴えた、ということを聞いたからである。一商人が藩士を訴えるなどということも、ゆきすぎた御定法の改新によるものだし、これまで同様の紛争で町奉行は幾たびも苦杯をなめてきた。いままたそんな事件が起こっても、おれの知ったことではないぞと直衛は思った。――ところがそうはいかなくなったのだ。河本家で佳奈と食事をしてからほんの二三日あと、朝起きた直衛が裏庭の井戸端で洗面していると、ふいに河本宗兵衛があらわれた。