Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かいていごじょうほう

改訂御定法

山本 周五郎

Lisez 改訂御定法 (かいていごじょうほう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 29 422 caractères · 58 écrans

Aozora Bunko

三

宗兵衛は怒りの眼つきで直衛をみつめ、直衛もその眼を見返していたが、やがて失望したように肩をゆりあげた。

「よし、あとを聞こう」

「話す気がなくなったよ」

「冷静になれたわけさ」直衛は右手で着物の左の袂をぴんと伸ばした、「それとも、いやなら聞かなくってもいいんだぜ」

宗兵衛は気をとり直すという口ぶりで、また語りだした。要屋の訴えを正式にとりあげれば、矢堂玄蕃を処罰しなければならない。それでは藩の面目にかかわるので、借財の三分の二を重職から要屋へ支払って、訴訟をとりさげにするようにという内交渉をした。けれども要屋は御定法を楯にとって、どうしても正式な裁きを願う、と云ってきかないのだそうであった。

「わかった」直衛は宗兵衛の言葉を遮って反問した、「その辺で結論に移ろう、町奉行はどうしようというんだ」

「重職評定を五回やったが、結局、――矢堂に詰腹を切らせるよりほかはないだろう、ということになった」

「河本はそれを承知したのか」

「町奉行一人の責任では裁ききれないところにきてしまった、ということなんだよ」

直衛は立ちあがった。

三

立ちあがった直衛は縁側へゆき、腕組みをして庭を見た。