Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かいていごじょうほう
改訂御定法
山本 周五郎
Lisez 改訂御定法 (かいていごじょうほう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 29 422 caractères · 58 écrans
「葉の色が少し派手すぎたでしょうか」
「まあそんなもんだろう」
「ご挨拶ですこと」と云って佳奈は初めて振返った、「――なにを見ていらっしゃるの」
「その着物さ」直衛はまだ佳奈の姿を眺めながら坐った、「めかしているじゃないか、どうしたんだ」
佳奈は直衛をにらんで身のまわりを片づけ、茶を淹れるからと立っていった。直衛も立ちあがって縁側へ出てゆき、腕組みをして、冷たい板を素足で踏みながら、縁側をぼんやりと往ったり来たりした。茶の支度ができた、と云う声で振返ると、家扶の畠中重平であった。直衛は頷いて居間へいったが、畠中がついて来て、佳奈の姿はみえず、机の脇に茶の支度ができていた。
「河本のお嬢さまがこれを」と畠中が袱紗包を差出した、「お渡し下さるようにと仰しゃいました」
直衛は受取りながら、訝しそうに畠中を見た。
「お嬢さまはいまお帰りなさいました」
直衛が頷くと、畠中は去った。なんだ、と口の中で呟きながら、直衛は袱紗をあけた。出て来たのは白紙の包で、表に「持参金」と書いてあり、中に十五両はいっていた。手紙もなにもない、その金包だけであった。
「おまえらしいな、かな公」