Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かいていごじょうほう

改訂御定法

山本 周五郎

Lisez 改訂御定法 (かいていごじょうほう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 29 422 caractères · 58 écrans

Aozora Bunko

朝倉城代は例のとおり先に帰ったものと思ったが、控え所に戻ってみると、宗兵衛と共に老人が待っていた。

「ちょっと坐ってくれ」と宗兵衛が呼びかけた、「要屋から願いが出されたんだ」

朝倉老は直衛が坐るのを、冷たい眼で睨みながら、膝の上でやかましく扇子を開いたり閉じたりしていた。

「訴えの取下げか」と直衛がきいた。

「どうしてわかった」

「そろそろくるころだと思っていたよ」と直衛は云った、「条件はどうだ」

「ちょっと待て」と朝倉摂津が云った、「そろそろくるころとは、どういう意味だ」

「どういう条件だ」と直衛は宗兵衛にきいた。

「おれがきいているのだ」と摂津は怒りを抑えた口ぶりで云った、「そのほうは要屋が取り下げにくるのを待っていたのか」

直衛は向き直り、袴の膝に両手を置いて城代を見た、「どのような理由がありましょうとも、この裁きにはお口出し無用と申上げました、もしまた御不満なら、ただいまからでもお役御免にしていただきます」

摂津の顔が赤黒くなり、ぎらぎらする眼で直衛を睨みつけたが、とつぜん立ちあがると、扇子で袴をぴしりと打って出ていった。

「ひどいやつだ」と宗兵衛が云った、「なにも怒らせることはないじゃないか」