Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 186 659 caractères · 372 écrans
「この秋は、およそ御想像どおりな事態になりそうです。けれど利家は、小牧の御軍役にも参ぜず、領地において、暢んびり夏も暮していたところですから、万端の手配はついております。憚りながら御安心を」
と、書面のほか、使いの口上にも、くれぐれ云い送った。
ときに、前田方の加賀一円の配置を展望すると、長子の利長は松任城に。前田秀継とその子利秀とは津幡城に。また前田秀勝、良継、高畠定吉、中川光重たちは、最も大兵を擁して、七尾の城を守備している。
そのほか、長連龍の徳丸城、目賀田又右衛門、丹羽源十郎たちの鳥越城など――要所要所に二、三千人を入れ、
「佐々。ござんなれ」
と、手につばして、旗幟の旺を見せつけた。
一方、成政も、やっ気になって、国境のかためを厳にし、要地要地に、城砦を増した。
越中ざかいの勝山城には、丹羽権兵衛を入れて、七尾城に対抗せしめ、阿尾城には、菊地右衛門入道とその子、伊豆守を。――森山城には、神保氏張、同苗清十郎を。そのほか、兵力と布陣においては、はるかに、前田方を圧していた。
戦端はまず、これらの、敵味方の点と点とのあいだから始まった。
まず、局部的な、点と点との小ゼリ合いから、両軍の均衡が、揺るぎ始めた。