Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 186 659 caractères · 372 écrans

Aozora Bunko

秀吉が、家康を出しぬいて、直接、信雄を説き、信雄も家康を除外して、矢田川原の会見をとげ、そこで即日、単独講和の約をむすんでしまったのは――実にその月の十一日のことなのであるから――佐々成政が、富山を立って来るまえに、すでに、天下の情勢は、急転化していたわけである。

そのため、孤立の苦境に落ち入った家康の複雑なる心中の煩忙と、小牧の後始末と、次に――秀吉対家康の和睦に移って、大坂へ人質を送るやら、家中の諸将の不平と憤懣をなだめるやら、ここ十一月から十二月の初めにかけて、浜松の内外は、まったく、暗い冬を迎えていたところだ。

しかもなお、北陸の賓客、佐々成政は、まだ何も知らない様子で――迎えの人数伝馬を従えて、やがて浜松城へはいって来た。

それは、十二月四日。

家康は、こういう中にも、面には、当惑ないろも見せない。

遠来の珍客、ようこそとばかり、客殿に迎えて、下へも措かず、もてなした。

三河風を守る徳川家では、由来、外交上の使節や、稀れな賓客にたいしてさえ、歓待の馳走は、至極、質素なものだという定評がある。

しかし、その夜の、佐々成政の前には、美酒佳肴の善美が運ばれ、あまり酒のいけない家康自身も、杯をかさねて、