Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 186 659 caractères · 372 écrans

Aozora Bunko

積善寺の砦へかかった細川忠興、蒲生氏郷らの軍勢は、一日にして、そこを叩きつぶし、千石堀を攻めた秀吉の甥、秀次も、去年、長久手の合戦に蒙った汚名を、この時ここに雪がんものと――必死にかかって、またたくまに、これを陥した。

浜城をつつんだ高山右近長房や、中川藤兵衛の軍も、火箭、鉄砲の豊富な新兵器の威力をつくし、忽ち、そこを焦土とした。

――すでに、別動隊の堀秀政、筒井定次、長谷川秀一などは、一乗山根来寺の本拠を襲っていた。

秀吉の本軍もそこにあった。

多くの僧兵を養い、武器火薬を蓄蔵し、いわゆる“根来衆”“根来法師”の名をもって、かれらが世間乱流の中に暴力をほしいままにして来たことは、世上周知のことだった。

いまや、その巣窟の上に、裁決の日は来た。一山の僧房や伽藍は、わずか伝法院の一宇を残したきりで、炎々たる兵燹に罹った。

衆徒らは、四散し、かれらが待っていた呼応の武門も、援けに来るいとまもなかった。秀吉の祐筆、大村由己は、その日の記を誌していう。

一乗山根来寺ハ、開山上人、伝法院ノ建立以来、専ラ近隣ト闘争シ、弓矢ヲ取ルヲ寺法トナス、六百年来、富ヲ恣ニシ、強敵ニ向フナク、小敵ヲ蔑ミ、趣キ井蛙ノ誇ニ似タリ。