Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 186 659 caractères · 372 écrans

Aozora Bunko

笛吹や太鼓打や狂言師などを大勢つれて、秀吉は、寧子の部屋へ押しかけた。老母は、つかれたといって、自身の奥の間へかくれ、水入らずの夫婦と、楽屋連中だけとなった。

寧子は、こういう人々や召使などの、総じて、目下の者へは、日頃からよく気をつけてやった。わけて、きょうみたいな催しの後では、こんどは、かの女が彼らをねぎらい、大勢がたあいなく酒をつぎ交わしてムダ口を云いあう様を、自分も、楽しげに見るのだった。

秀吉は、さっきから、ぽつねんと、置かれたまま、妻の寧子もかまってくれないし、たれも皆、近づいて来ないので、いささか、不きげんな容子だった。

「寧子、わしにも、杯の一つぐらいは、さしてもよかろう」

「おあがり遊ばしますか」

「飲まいでか。なんのために、そもじの部屋へ来たとおもう」

「でも、御母堂さまの仰せには、明後日、あの子はまた、小牧へ下向するそうじゃから、出陣の前に、いつもの脚の三里と腰へ、灸をすえてやってくれい――と、かたく私においいつけ遊ばしました」

「なに。やいとをすえろと」

「まだ戦場は、秋の残暑。わるい水でもおあがりになって、お体をこわしては……と、御母堂さまの御心配。