Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 192 758 caractères · 383 écrans

Aozora Bunko

信孝が立つと、同じく、父信長、兄信忠の霊を拝し、これは信雄の前例を見ているので、諸将に笑われまじとするかの如く、まことに挙止正しく、新君三法師にも謹んで伏礼をして退った。

次が柴田勝家であった。

彼の大きな姿が塞がるように厨子壇の前に坐ったとき、障壁の紅蓮白蓮も、ゆらめく仏灯も、悉く瞋恚の焔のごとく、その影を赤々と隈どった。

会議の報告、新君擁立の誓いなど、胸中の万感を交えて、長々と信長の霊に告げているものか、黙拝拈香、いと重々しく、さらに合掌久しゅうしていた。

そして退座七尺、いちど胸を正して、三法師のほうへ向い直した。

すでに、信雄と信孝すら、三礼をなしているので、彼として怠ることはできなかった。ぜひなくではあったろうが、そのまま、腹中いっぱいの苦情を嚥んで拝礼をした。

秀吉は彼へもひとしく、

「ウム」

と、頷くかのような眉目を示した。――勝家は、ぐいと猪首を横に曲げて、ばさばさと自席へもどった。その後、唾でも吐きたいような顔をしていた。

丹羽、滝川、池田、蜂屋、細川、蒲生、筒井など順次に拝儀は終った。――そして人と席とはそのまま、この夜――故信忠卿の御簾中より被下――とあるお斎の間へ移って酒宴となった。