Classiques japonais avec furigana
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
Lisez 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 177 586 caractères · 348 écrans
帷子は日々にすさまじ鵙の声 史邦
籾一升を稲のこき賃 はせを
蓼の穂に醤の黴をかき分けて 岱水
この一聯のつけあいの意味は、百舌の啼く頃までまだ帷子を着ているような人が、稲を扱く仕事の手伝に来て一升の籾に有りつき、おまけに鮓か何かの御馳走になって行く光景を想像したもので、私は多分第一句の主人公は女性であろうと思っている。俳聖芭蕉の行脚をしていた頃までは、田舎の秋にはまだこういう情趣が普通に見られたのである。
ところがこういう煩雑なる扱き料を支給する必要もなく、さっさと家内の者限りで一日の中にも千把二千把、機械を運転して籾落しが済むようになると、すなわち小農場は小さいながらに、独立の企業主体となることを得るのであるが、そのために他の一面には、改めて非常に厄介なる農業労働供給方法の問題を、引き起こすことになるのである。貸地地主の一番大なる弱味は、将来土地の返還取戻しがあっても、どうしてこれを自営するかの見込が、絶対に立ちにくいことである。それは主としてこの労力の一時性の需要を、完全に補充する途が無いからであった。しかもこれを免れるべく、一家内現存の労力のみをもって、田植時の仕事に応じ得るを限度として、各自の農場の大きさをきめるとすれば、小農はおそらく今よりも成長しまた強固と