Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もめんいぜんのこと

木綿以前の事

柳田 国男

Lisez 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 177 586 caractères · 348 écrans

Aozora Bunko

東京でも職人には必ずこの御茶が給与せられる。それがさらに拡張して簡単なる客招びをも、御茶と謂っている処は方々にある。東日本では主として仏事の小宴が御茶だが、九州では誕生・婚姻のごとき、吉事にも人をこの御茶に招いている。茶樹が外国の輸入だという説は誤りだが、少なくとも茶の飲用だけは中世以後に始まっている。従うてこの語の固有のものでないことは明らかだが、それが代表している頻々たる食事回数も、おそらくはまたそれより古くなく、両者ともにこれを促した原因が新たに起こったものと思われる。

食事の回数の増加は、もちろん栄養量の増加とは関係が無かった。以前朝夕ただ二度に喰い尽していたものを、五度にも七度にも分けて食うという場合もあったか知れない。人が喰い溜めをする力というものが、是についてまず考えられる。喰い溜めは睡りだめとともに、以前は壮年の男の長所の一に算えられ、或いは努力修養すべき美徳とさえ考えられていたようである。是が無用になったのは平和の世の恩沢であろう。次に考えられるのは趣味すなわち人が幸福になろうとする念慮、および労働する人々の希望が少しずる容れられてきたことであり、最後にはそれを支持しまた可能ならしめた先例と社会慣習が、この事実を透して窺い知られるのである。