Classiques japonais avec furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Lisez 植物記 (しょくぶつき) de 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 165 848 caractères · 327 écrans
また時々花を出すことある者はメダケ、ハコネダケ、カンチク、スズタケ、チマキザサ、ネマガリダケ等なり。
竹の花は皆風媒花に属すること他の禾本諸草の花に於けるが如し。ゆえにその花に美色なくまた花粉に粘気なし。その花粉かくの如き状態なるにより風の動くに信せて容易に散乱し、またその柱頭はその花粉を受くるに便せんが為めにここにその体を長くし、かつその体を通じて毛を生じ以てよく来り落つる花粉を抑留するなり。
竹は既に前に述べし如く全く禾本科の一なれば、その花の状もまた他の禾本諸草のものと異ならず。しかしてその花序は大抵円錐状を成して相集りその花群すなわち花叢は竹の種類の異なるに従いて大小疎密ありて敢て一様ならず。今ここにまずメダケの花を示さん。第一図はその花叢なり。この花叢よりその花穂の一を取ればすなわち第二図に示せるが如きものを得べし。すなわちメダケの花叢はかくの如き花穂の相集りて成れるを知る。この花穂はメダケのものには下に小梗すなわち小き柄あれども他の種類によりてはまた柄なきものあり。また柄に長きものありてある種に在ては時に数寸の長さに達するものあり。この花穂は植物学上にてこれを小穂または螽花と云う。