Classiques japonais avec furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Lisez 植物記 (しょくぶつき) de 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 165 848 caractères · 327 écrans
とこれである。
右のように支那人は葡萄すなわち蒲桃を酔心地よく酒に酔う意味だと言っている。しかしそれは果して真か。否々、全くそうではない。
元来葡萄でも蒲桃でもその字面には何んの意味も持っていない。何とならばこれは疑いもなく音訳字で、それは丁度イギリスを英吉利と書くようなもので単にその発音を表わした字に過ぎないのである。すなわち葡萄、蒲桃と共にかの張騫が始めてその種子を得た大宛、すなわち、北爾肯州の土言 Budaw(ペルシャ語では Budawa)の音訳字で、それが始めは蒲桃であったが後ち葡萄に変ったのである。この様なイキサツであるので葡萄も蒲挑もその字面には何んの意味も持っていないのである。
支那でも昔は干葡萄を造ったと見えてそれに葡萄乾の名がある。そしてそれを四方に貨り出したのである。また同国では昔既に種子無しの葡萄を見出していてこれを鎖鎖葡萄といった。すなわち今日の Sun-raisins と同じである。実が累々と連っているというので多分鎖鎖と名けたものであろう。ここに面白い事は右のレーズン(raisin)の語は元とは、ラテン語の racemus から由来しこのラセムスはブドウの果穂の事である。