Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

Lisez 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 167 285 caractères · 330 écrans

Aozora Bunko

――不利と仰せられますと。

「両後見が伊東新左衛門ひとりに誓紙を与えた、という事実だけが残る、強要したという責を負う新左が死に、与えたという事実だけが残ることは、逆に、後見職になにか越度があったという証明にもなりかねない」

――いかにも。

「すぐにゆけ、いや待て、まず内膳を遣わそう」

――しかし、伊東どのがおとなしく返すでしょうか、おそらく承知はすまいと存じますが。

「だからまず内膳をやるのだ、先に只野内膳をやり、あとから隼人がゆけ、隼人がいったら人払いを求めて話すのだ」

――承知つかまつりました。

「内膳には、そのほうがまいるまで動くなと、よく申しておけ、新左め、新左め」

――内膳を差向けました。

「よし、隼人は半刻ほど待つがいい、もう一つ遣わそう」

――伊東どのへまいらなければなりません、もはや充分でございます。

「では念にいれておけ、成瀬久馬から眼を放すな、疑わしいとみたら、手おくれにならぬよう始末をしろ」

――心得ております。

「次に甲斐を襲った曲者だ、なに者が煽動したか、その煽動者を知っておきたい、できるだけ早く手をまわして、みつけしだいその者を捕えろ」