Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

Lisez 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 167 285 caractères · 330 écrans

Aozora Bunko

「それはまたどうして」

「石川が丸屋の主人と知りあったらしい、そのいきさつはいずれ石川が話すだろうが、肝心なことはその道場の稽古だ」と内記は云った、「藤沢はむろん刀法を教えているが、石川のほうはやわらというのを教える」

「やわらだって」と砂山が訊いた。

内記はそうだと頷いた、「磯貝なにがし、三浦なにがしという者が、明国人から伝えられたのを、さらにくふうしたのだそうだが」

「ああ、それなら聞いたことがあった」

「こちらの小具足を、もっと精妙にした武術、といってもいいだろう、徒手空拳で敵を倒すのだが、その稽古を見ただけでも、おれは無類だと思った」

「しかし」と砂山がまた訊いた、「石川は片腕ではないのか」

「片腕だ、あのとき打ち折られた右手は、治療ができないので、肩の下から切ってしまったということだ」

「その片腕でそんな武術がやれるのか」

「やれるんだ」と内記は頷いた、「片腕だから完全に教授はできないだろう、いま門人を二人、三浦与次右衛門という師範の道場へかよわせていて、やがてはそれに代稽古をさせるのだというが、石川自身はべつに目的があって、自分だけのくふうをしているようだ」