Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lisez 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 159 223 caractères · 320 écrans

Aozora Bunko

「それで恭一にも、俊三にも、よくきいてみたのか。」

父の声である。

「いいえ、べつべつにきいてみたわけではありませんけど、……」

「それがいけない。三人一緒だと、どうしたって次郎の歩が悪くなるにきまっている。」

「貴方は、まあ! みんなで次郎に罪を押しつけたとでも思ってらっしゃるの。」

「口では押しつけなくても、心で押しつけたことになる。」

「では私、もう何も申上げませんわ。どうせ私には、次郎を育てる力なんかありませんから。」

「そう怒ってしまっては、話が出来ん。」

「怒りたくもなろうじゃありませんか。次郎が正直に白状したのまで、私が押しつけてさせたようにお取りですもの。」

「次郎は、しかし、すぐそれを取消したんだろう?」

「それがあれの手に負えないところなんですよ。」

「しかし、それがあれの正直なところなのかも知れない。」

「貴方、本気で言ってらっしゃるの。」

「本気さ。あれは強情な代りに、一旦白状したら、めったにそれを取消すようなことはしない子だ。それを取消したところをみると、取消しの方が本当かも知れない。」

「おやおや、貴方は、あの子を人の罪まで被るような、そんな偉い子だと思ってらっしゃるの。