Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みずのしたのいし

水の下の石

山本 周五郎

Lisez 水の下の石 (みずのしたのいし) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 791 caractères · 28 écrans

Aozora Bunko

四

霧は条をなしてながれ、草原を掩い樹立を巻いた。斬り込んで来る敵と迎え撃つ味方の兵とは、その霧の中を縦横に走せちがい、はげしくうち当った、近いものも影絵の如く少し離れるとまるで見えないが、すさまじい絶叫や、呶号のこえや、打ちあう刀槍の響きなどが、前へ後へと移動してやまない、それはそのまま決戦にまで展開しそうだった、緒戦とはみえない烈しい迫合になっていったのである。

四

けれど間もなく敵は寄手の意図に気づいた、おのれの戦法が寄手の壺にはまったことを知った、そこで直ちに兵を城中へとひきあげた。ゆらい甲斐軍は退陣のみごとさで名がある、その時も実にあざやかな采配だった、寄手は追尾して斬り込む折を覘っていたのだが、その隙を与えずに颯とひきあげ、すばやく濠の架け橋を焼いた。杉浦隊でも同じような結果となり、追手の橋板を剥がれてしまったから、両者とも攻め込む足掛りを失うに至ったのである。……もうひと息というところで機会を逸した寄手は、ひとまず二段ほど後退して陣を布き、兵たちに休息を命じた。

杉浦藤八郎と竹沢図書助は、いかなる戦法をとるべきかすぐに協議した、このままでは永陣になるだろう、ゆるされた