Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みずのしたのいし

水の下の石

山本 周五郎

Lisez 水の下の石 (みずのしたのいし) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 791 caractères · 28 écrans

Aozora Bunko

ように嗚咽のこえが起り、それが輪座した人々のうえに次ぎ次ぎと伝わっていった。

大七は立ちあがり、城壁の石へ身を投げかけて泣いた、かれは今はじめて小弥太の本当の姿をみるように思った、「あご」という綽名が無能の代名詞のように伝えられたのは、小弥太の表だけ見て心を知らなかったからである、大七は幼いときから功名を争い手柄を競った、十人がしらに挙げられたときは、部将になる日がすでに目前の事実としてみえ、満身の闘志に心が燃えるようだった、だがなんと小弥太の性根の違っていたことだろう、いつも人の後手をひくと考えたのは、かれが見えざるところで闘っていたからだ、水底の石に噛りついて死んだ、その死にざまは小弥太の平生のあらわれである、かれはつねにそういう闘いを闘って来た、ほかの者にはそれが見えなかっただけなのだ、――おれは耻じなければならぬ、大七は拳で石垣を打ちながらそう叫んだ。

そのとき追手のほうから、松明を持った兵がひとりの娘を案内して来た、「……こっちに加行小弥太という者がいるか」「……どうした」こちらからそう答えたが、小弥太と聞いたので、大七は急いで涙を拭きながらそっちへ寄っていった、「……加行がどうかしたか」