Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きゅうこんさんじゅうし

求婚三銃士

佐々木 邦

Lisez 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 326 caractères · 330 écrans

Aozora Bunko

「主人は堅人ですけれど、私、兄が吉川さんの会社の課長なら都合が好いと思いますわ」

「お願いして出張させますか?」

「首よ、一遍に」

「ハッハヽヽ」

と安達君は無暗に嬉しかった。敵の首は話丈けでも心持が好い。

未だ夕刻に間があったから、兎に角、大谷夫人が橋本さんへ伺うことになった。イヨ/\交際が始まるから御挨拶にというのは表向きで、実は偵察だ。

「私、斯うなれば仕方ありませんから、取り入りますわ。奥さんが御機嫌買いなら、却ってやり宜うございます」

「御迷惑をかけます」

「私も競争よ。社交の修業になりますから」

と大谷夫人は出動の準備に取りかゝった。

安達君は安心して二階へ引き返した。もう散歩の必要もない。昼から吉川君を出し抜くことばかりに屈託して、瀬戸君を忘れていた。此奴が又大敵だ。何んな狂言を書くかも知れない。頭は一番好い。吉川君にしてやられたことを知らずに帰って行ったが、そのまゝ凝っとしている筈はない。仲人のところへ相談に出掛けたに定っている。閣下の弟の友人だと言ったが、矢張りその奥さんが軍師についているのだろうか? 兎に角、今日は姿を見せなかった。

「これはいけない」